2015年5月11日月曜日

2015/05/10(日) 計算機環境の整備

●計算機環境の整備
★演習用サーバの準備・CentOS 7の調整
続き。まずCentOS 7素体用仮想マシンnimbusの動作確認を行い、次にそのコピーを作った。

(1) 仮想マシンnimbusにおけるPHPとMariaDBの動作確認
学部の仮想サーバ upblow (CentOS 6)にあるサンプルプログラムを nimbus にコピーし、そのDBをphpMyAdminで upblow からエクスポートして nimbus にインポートした。phpMyAdminでDBの特権ユーザを設定したところ、サンプルプログラムはあっさり動いた。

(2) nimbusのApache HTTP Server, MariaDB, Sambaのサービスの停止
今は systemctl の使い方を一時的に覚えているが、きっとすぐに忘れるであろうと思ったので、主要なサービスの制御をまとめて実行するためのシェルスクリプトを書いておくことにした。名前は enable-all.sh として、中身は次のようにした。

#!/bin/bash

if [ $# -eq 0 ]; then
  echo "enable-all.sh [-i|-e|-d|-r|-t|-p]"
  echo "   -i ... check whether each service is enabled or not."
  echo "   -e ... enable services."
  echo "   -d ... disable services."
  echo "   -r ... restart services."
  echo "   -t ... start services."
  echo "   -p ... stop services."
  exit
fi

case $1 in
-i) cmd="is-enabled" ;;
-e) cmd="enable" ;;
-d) cmd="disable" ;;
-r) cmd="restart" ;;
-t) cmd="start" ;;
-p) cmd="stop" ;;
*) echo "oops."; exit ;;
esac

for s in httpd.service mariadb.service nmb.service smb.service; do
  echo "$cmd $s"
  systemctl $cmd $s
done


これを使ってサービスを停止し、なおかつ自動起動も解除したのち、念のために sudo reboot -n で再起動をかけてサービスが自動的には起動しないことを確認した。

その上であらためて sudo shutdown now を実行して仮想マシンの電源を落とした。
VMware vSphere Clientで完全に停止したことを確認した。

(3) Converterによるnimbusのバックアップと新たな仮想マシンauroraの作成
デスクトップPCでVMware vCenter Converter 5.5を起動し、これを使って sunlight (VMware ESXi 5.5)から nimbus のバックアップをとった。形式はPlayer 3.xにした。
nimbus のVMのバージョンが8であるので、これに合わせるならPlayer 4.x形式あたりにするべきであったが、これまでに蓄積されている各仮想マシンのバックアップの形式が全てPlayer 3.xであったから、実績と統一を採ってPlayer 3.xのほうに合わせた。

さらに、Converterを使ってこのバックアップを aurora という名前の仮想マシンとして sunlight に書き戻した。このとき aurora のVMのバージョンも nimbus に合わせて7ではなく8にした。

書き戻しが終わったところで aurora をVMware vSphere Clientから起動した。
sshで aurora にログインできなかったので、Clientのコンソールから aurora にログインして ifconfig したところ、ネットワークアダプタが表示されなかった。仮想マシンの設定を確認するとネットワークアダプタのタイプが「フレキシブル」になっていたので、いったんこのアダプタを削除して nimbus と同じ「VMXNET 3」を追加し直し、 aurora を再起動した。この結果、ネットワークアクセスが有効になった。

(4) auroraのサーバ名、IPアドレスの変更
仮想マシン名は aurora であるが、その中で動いているCentOS 7のホスト名やIPアドレスはまだ nimbus のままである。 /etc/hostname と /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-* を編集してホスト名とIPアドレスを変更し、再び再起動した。起動後にsshで aurora に変更後のホスト名(つまり aurora)でアクセスしてみたところ、ログインが成功した。

さらに前述のenable-all.shを使いサービスの自動起動の設定(sudo enable-all.sh -e)と起動(sudo enable-all.sh -t)を行った。Windows PCから aurora が見えること、中のディレクトリにもアクセスできること、Webブラウザで aurora にアクセスしてphpmyadminやPB演習のサンプルプログラムが動作することなどを確認した。

(5) 今後のTo-Do

  1) CentOS 7素体用の仮想マシンnimbusを作る。
  2) サービスを停止してシャットダウンする。
  3) VMware vCenter Converterでバックアップをとる。
  4) VMware vCenter Converterで新たな仮想マシンを作る。
  5) 起動してサーバ名、IPアドレスを変更する。
  6) 学生のユーザアカウントを作る。 ←つぎココ

(6) さらに卒研用サーバの準備
卒業研究のために新たなCentOSサーバを作ることも考えている。以前は卒研生に物理サーバを導入・運用させることも考えていた(2/23, 2/24)が、これは無理のように思えてきた。そうなると自分で用意するしかない。
今回、CentOS 7素体用仮想マシンnimbusを用意し、またこれをコピーするだけである程度まで動くく状態のサーバを用意することができることも aurora で確認した。卒研用CentOSサーバもこれと同じ要領で用意することができるであろう。

Sambaのユーザ認証のために、サーバごとにパスワードを登録しなければならないのが面倒である。この問題を簡単に片付けたければCentOS 6とSamba 3の組み合わせを選んで security = server オプションを使うべきであったのであろう。しかし、問題があって廃止される技術に依存し続けるのも良いことではないとあきらめることにして、代替案は今後検討する。

ここまで考えたところで、3年次の演習用サーバと4年次の卒研用サーバを分けることが本当に正しいことであるか疑わしく思えてきた。明日までに検討する。

★学部の仮想サーバ upblow の保守
/etc/samba/smb.conf の設定を点検し、 display charset の行は削除した。また2015年度のPB演習で使うであろうサンプルプログラム用ディレクトリを作り、Windows PCからアクセスできることを確認した。
sudo yum update と sudo reboot -n を実行した。


午後はオフ。

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