2013年5月2日木曜日

2013/05/01: PDFビューアについての検討

夕方からオフィスに。

●PDFビューアについての検討
続き。Firefox付属のPDFビューア(PDF.js)を使ってPDFファイルを閲覧したときの色化け他の問題について、もう一度検討してみた。

色化けについて
PrimoPDF 5.1の設定を変えながら試したところ、経験的には次のような結果であった。
  - Screen … 色化けしない。ただし文書中の画像はひどく劣化する。
  - eBook … 色化けしない。画像は劣化するが、Screenほどではない。
  - Prepress … 色化けする。
  - Print … 色化けする。
  - Custom … 色化けする(設定値によっては違うかもしれない)。ファイルサイズが異様に大きくなる。
以上の結果から、今後はeBookを使うことにした。

PrimoPDF 4.1(日本語版)も使ってみたが、やはり色化けが起きるときは起きた。
すぐに5.1に戻した。

・FirefoxのPDFビューアを使わせない方法について
学生に講義資料をPDFビューアではなくAdobe Reader(ないしWindows 8付属のアプリ)で閲覧させる方法を検討した。

0) Firefoxの設定を変更させる。

学生全員がPDFビューアを使うのをやめてくれればそれに越したことはないが、これを徹底させるのは無理であろう。

Firefox 19以降でのPDF表示の問題について」の「2.エンドユーザに、~」という項目に三つの解決策が記載されている。それぞれ検討したが、採用は断念した。

1) PDFファイルへのリンクを、embedタグを使ったページへのリンクに置き換える。

これを試したところ、Firefox 20でも有効であった。しかし、当該ページにも記載されている通り、この先ずっと有効であるかどうかは疑わしい。
また、すでにWebサイトに掲載している講義資料のPDFファイルすべてについてこれを実施するのは面倒そうである。
Webブラウザで「リンク先に名前を付けて保存」を行ったときにダウンロードされるのがPDFファイルではなくHTMLファイルであるという点も、いま一つ気に入らない。

2) PHPおよび.htaccessを使って、embedタグを使ったページへリダイレクトするよう設定する。

置き換えの手間の点では1)よりも有望のように見えるが、学部Webサイトであまり変わったことをするのは望ましいことではないので、こちらも採用できない。

3) 256bit暗号化する。

これは、どう頑張ってもFirefoxのPDFビューアでは閲覧できなくなるという点、PDFファイルへのリンク元のHTMLファイルは変更する必要がないという点では有望であるが、PDFファイルを作り直すことになるのでやはり面倒である。
また、私が普段PDFを生成するのに使っているPrimoPDFいきなりPDF 7の暗号化機能はこの方法には使えないようで、実際に試したところ問題なくFirefoxのPDFビューアで閲覧することができた。

上記三つとは別に、自分でも方法を考えてみた。

4) PDFファイルを圧縮したZIPの書庫ファイルで置き換える。

ZIPファイルにしておけば、Webブラウザウインドウの中で直接閲覧することはできず、いったんダウンロードして解凍してから開かざるを得ない。この操作を普通に行えば、Adobe ReaderかWindows 8のPDF Viewerで開くことになる。
置き換えの手間があるのは1)などと同じであるが、1)よりはいくらか楽そうである。PDFファイルを圧縮して拡張子違いのZIPファイルを作るのはシェルスクリプトで簡単にできるし、リンク元のHTMLファイルの変更も「.pdf」を「.zip」に単純に置換するだけで済む。

5) 講義資料をPDFファイルとして配布するのを一切やめる。

スライド資料を静止画にするとか動画にするとかPowerPointの配布形式にするとかをちょっと考えてみたが、どれも手間や使い勝手などの点で問題がある。

以上の検討結果にもとづいて4)を実施してみた。Webサイトを一通り更新したのち、デスクトップPC(Windows 7 + Firefox 20 + Adobe Reader XI)および平成25年度貸与ノートPC(Windows 8 + Firefox 20 + Adobe Reader XI)からアクセスしてみたところ、普通に操作する限りでは問題なく閲覧できることを確認した。
もっとも、いったんダウンロードしたPDFファイルをあえてFirefoxウインドウにドラッグ&ドロップして開くなどの操作をすれば、結局問題は生じる(これは4)だけでなく1), 2)でも同様)のであるが、これは世にFirefoxとPDF.jsが存在する限り避けようがないので仕方ないと考える。

●進路指導Webサイトの更新
未処理の求人資料や学生支援情報がたまっていたのでまとめてWebサイトに掲載した。
その旨をA先生にメールで連絡し、また学生向けにもメールで告知を流した。

●Windowsブリーフケースの代替
Windows 8ではブリーフケースが廃止されている件について検討を進めた。
一度Windows 8で一度触ってしまったブリーフケースフォルダは、その後Windows 7で更新をかけようとしても差分を検出しなくなってしまっているので、ずっと困っている。
RealSyncをWindows 8用フリーソフトとして薦めているWebページを見つけた。いずれRealSyncを試してみることにする。

●その他
Windows 8 EnterpriseのDVDから、保存のためにISOイメージを作った。
以前のデスクトップPCで使っていたディスクメディエイター呉葉は、新しいデスクトップPCでは(Windows 7であるせいか)DVDドライブに接続できないようであった。そこで代替フリーソフトを探し、Free DVD ISO Makerを試したところ、うまくいった。

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