2014年5月11日日曜日

2014/05/10(土) 計算機環境の整備

昼からオフィスに。

●物品購入
昨日提出した領収書について何か問題があったのかどうかを確認するため事務室に行った。A事務室長は不在であったが、Hさんの立会いのもと領収書を確認したところ、Aさんが付けたらしい付箋に要確認事項が書かれていたので、Hさんに回答を言づけた。

●計算機環境の整備
★MicroServerの構成変更
続き。VMware vSphere Hypervisor (ESXi)ホストのMicroServer (sunlight)にもう一度HDDを増設することにした。まずsunlightの仮想サーバ全てとsunlight本体をいったんシャットダウンした。また、もう一台のMicroServer (twilight)をLinuxBeanで起動し、これに挿していた500 GBのHDD 2基のパーティションを消した。このHDDを1基ずつsunlightに挿して静音性を確認したところ、もともとtwilightに内蔵されていたWD製よりも日立製のほうが唸り音が小さかったようであったので、この日立製をsunlightに増設することにした。sunlightを起動し、ESXiにストレージとして追加した。これでsunlightにさらに仮想マシンを追加するための空き容量ができた。

(MicroServer×2の構成の現状)
 ・1台目(現twilight)
  - RACあり。メモリ8 GB。HDD 500 GB×1。USBメモリからFreeNASを起動。
  - 現在運用していない。
 ・2台目(現sunlight)
  - RACなし。メモリ12 GB。HDD 250 GB×1+500 GB×1。USBメモリからESXiを起動。
  - 運用中。

★CentOS 6へのSambaの導入・設定・運用
新しい仮想マシンでCentOS 6にSambaを導入してみることにした。目的は次の二つである。

(目的1) 現moonlightは古いPCを流用した物理サーバで、いつまで動いてくれるか分からないし、場所ふさぎでもある。移行先としてMicroServer + FreeNASを考えていたが、FreeNASに不慣れであるためすぐには準備できそうにない。そこで、いったん仮想サーバに移行することにする。
(目的2) Windows Serverで動いているPB演習用サーバupboundの移行先としてCentOS 6を検討するために、CentOS 6にSambaを導入する練習をする。

デスクトップPCにバックアップしておいた仮想マシンnimbusのイメージを、新しい仮想マシンとしてsunlightに転送した。この仮想HDDの容量が24 GBでは小さいので容量を変更しようとしたが、仮想マシンの設定ダイアログでは容量が変更できなかった。調べたところ、どうやら仮想HDDがIDEであると容量の変更ができないということのようであった。SCSIならできるらしく、種別変更の方法もあるらしいが、面倒なのでもう一つ仮想HDDを作ってマウントすることにした。最初は手動でmountを使ってマウントし、あとで/etc/fstabに登録した。

この仮想マシンのIPアドレス等を設定してネットワークに接続した。「ソフトウェア更新」を実行した上で、「ソフトウェアの追加/削除」でSambaを導入した。「サービス」でsmbとnmbを有効にした(たぶん裏でchkconfigが動いているのであろう)。/etc/samba/smb.conf をいじるところまでは良かったが、現moonlightの/etc/samba/smbpasswdから一部のユーザのエントリを/etc/samba/smbpasswdにコピーしてsmbとnmbをstartしても、Windowsマシンからのアクセスがうまくいかなかった。散々試行錯誤した結果、複数の問題があったことが判った。

(問題1) smbpasswdの場所が違っていた。findで見つけた。
(問題2) ファイアウォールにSambaのための穴を開けていなかった。そんな初歩的な。
(問題3) semanageが無いようなのでSELinuxが入っていないのかと思ったらそうではなく、semanageは別途導入する必要があった。
(問題4) 共有するディレクトリだけではなく、その親ディレクトリにもさかのぼってchmod a+rxしておかなくてはならなかった。意外に盲点。

これら諸々を解決した上で、現moonlightにある共有ディレクトリと同じ名前の共有ディレクトリを用意した。その中身は現moonlightからコピーした。また、現moonlightに登録されているユーザと同じ名前のユーザを作り、smbpasswdの該当エントリは現moonlightからコピーした。
恐らく、元にした仮想マシンnimbusでCentOS 6のインストーラを実行したときに、Sambaなども一緒に導入するような指定をしておくと、これらの作業はもう少し楽だったのであろう。しかし、 CentOS 6の勉強としてはむしろこのほうが良かったかもしれない。

最後に、現moonlightをシャットダウンした上で、この新しい仮想マシンのIPアドレスやホスト名を新moonlightとして設定して再起動をかけた。

とにかくこれで上記(目的1)は達成した。シャットダウンした古いdc7600(この時点でmoonlight)はゼミナール室に移設した。2台のMicroServerを研究室内のサーバ机に並べると、見た目にはちょっと机の上が片付いた感じになった。稼働しているのは1台だけであるが、やっぱり唸り音が気になる。250 GBのHDD 1基だけならとても静かなのであるが、これに増設する限り唸り音からは逃れられないようである。twilightに新たにHDDを挿して運用すると、この音はさらに大きくなるのであろうか。うまい解決方法はないものか。

★テスト用CentOS 6マシンの準備
上記作業を通してCentOS 6でのSambaの設定手順は大体解った(ような気がする)ので、今度は(目的2)を達成するために、さらにもう一つ仮想マシンを作ることにした。仮想マシンnimbusのイメージをもう一度sunlightに転送し、名前をlightningとした。IPアドレスやホスト名などを設定してネットワークに接続し、「ソフトウェア更新」を実行した。

上記の新moonlightと同様にSambaの導入と設定を行った。「ソフトウェアの追加/削除」でSambaを導入した。smb.confを編集した。「サービス」でsmbとnmbを有効にした。共有ディレクトリを作ってパーミッション等を設定した。yum install policycoreutils-pythonを実行してsemanageを使えるようにした。semanageとrestoreconを実行した。smbpasswdに自分のユーザアカウントのデータをコピーした。smb startとnmb startを実行した。ファイアウォールに穴を開けた。最後にデスクトップPCから共有ディレクトリに読み・書きができることを確認した。
この一連の作業は、2回目ともなると円滑であった。しかし、むしろこの状態のlightningのイメージをこそバックアップしておくべきかもしれない。

その次には、この仮想マシンlightningにXAMPPを導入し、さらにPB演習で学生の開発した各システムをupboundから移す作業をやってみる。これらは後日のこととする。

★その他
仮想サーバthunderbirdのphp.iniを変更してLDAPを有効にした。LDAPによるユーザ認証を行うPHPスクリプトを動かしてみて、LDAPサーバにアクセスできることを確認した。

●その他
4/21(月)のグループワークについて、事後アンケートへの学生からの回答が少ない旨が、I先生からメールで流れてきた。5/12(月)には図書館ガイダンスに行かせるので回答を徹底させるのは難しいことなどを返信し、ついでに5/13(火)のltpで周知することを提案した。S先生からはltpの授業中に多少時間をとってその場で回答させようという返信があった。それがいいと思う。

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